新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる 副島隆彦著
【第1章と第2章前半部分のまとめ】金価格の高騰は、偶然ではない
ここ数年、金の価格は急激に上昇しています。
この動きをただの一時的なブームと見るのは危険です。
実は、この流れを十数年にわたって予見し、「金を買うべきだ」と一貫して主張してきた著者たちがいます。
その予測どおり、今まさに世界では「金」の価値が見直され、実際に価格も大きく伸びています。
その背景には、中国とロシアによる継続的な金の大量購入があります。
彼らは明らかに、ドル中心の世界に疑問を持ち、準備を進めているのです。
アメリカの財政は、もはや持たない
では、なぜ今、各国が金を集めているのか。
その根底にあるのが、「アメリカの国家財政がもはや限界に達している」という見方です。
トランプ大統領が導入した「相互関税」の考え方も、国内から税金を取れなくなったアメリカが、外国に負担を押しつけて収入を確保しようとした苦肉の策とも言えます。
借金まみれの国家が、世界中の通貨の価値を左右している。
この矛盾に気づいた国々は、ドルを減らし、「金」という“負債のない資産”へとシフトしているのです。
これから何を守るべきか
「金は安全資産」——よく耳にする言葉ですが、
今の世界情勢を見ていると、それはただのスローガンではなく、歴史的な必然なのかもしれません。
金の価格上昇は、単なる経済現象ではなく、
**国家の信用と財政の崩壊に対する“警告”**として私たちに突きつけられているものだと、私は感じています。
今後も、こうした大きな流れの中で「本当に守るべき資産」について考えていきたいと思います。

コメント