新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる 副島隆彦著
第3章 金はまだまだ買うが正解!世界経済の裏側で何が起きているのか?
まとめ
- 金はまだ上昇トレンドにあり、2026〜2027年には3万円台に到達か
- 銀は比較的手頃な代替資産
- 中央銀行関係者すら金を買い始めている
- 米英間で大量の金が動く裏には先物市場の大失敗
- アメリカの財政構造は崩壊寸前、ドルは減価が避けられない
今後の世界経済を見据えるなら、「刷れない資産」である金や銀の確保は、もはや一部の投資家だけの話ではありません。
金価格は史上最高値を更新
4月16日、ニューヨークのCOMEX金先物は1オンス=3,346ドルを記録。
4月22日には一時3,500.80ドルという驚きの高値をつけました。
日本国内では、6月11日時点で卸値が1グラム=15,600円、小売価格では17,100円に。
2023年8月末に小売価格が初めて1万円を突破してから、わずか2年足らずで急騰。
経済評論家・副島隆彦氏は「金は3年で3倍になる」と予測しており、3万円台到達は2026〜2027年と見られます。
金が高すぎる?なら銀も選択肢
金が手の届かない価格になっても、銀はまだお得。
1オンス銀貨なら、現在6,000円台で入手可能です。
日銀エリートも金に注目
元日銀局長クラスの幹部が「紙幣はいくらでも刷れる。だから信用できない。刷れない資産=金を持つ」と告白。
退職金を円で保有するリスクを感じ、通貨の原点である金に回帰する動きが広がっています。
英国から米国へ金の“大空輸”
現在、米軍輸送機C-130まで使い、バンク・オブ・イングランド(BOE)から大量の金が米国へ空輸中。
背景には、FRBやゴールドマンサックスが長年続けてきた「金価格の押さえ込み」が大失敗した事実があります。
先物市場での売り仕掛けが裏目に出て大損失。
その決済のために現物の金が必要となり、BOEやバチカン銀行に眠る“200年物”の金が動き始めました。
アメリカ国家破綻とドル減価の現実
米国は国債も通貨も無制限に発行できる“不換紙幣”システムを利用しすぎた結果、ドルの価値は下落せざるを得ません。
トランプ大統領は将来的にドルを切り下げ、借金を実質的に踏み倒す可能性があります。
最大の被害者は、巨額の米国債を保有する債権国=日本です。

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